『アフリカの水問題』

2021.1.13

【E-gates Africa News Vol.55】
〜世界のニュースをアフリカの視点から〜
『アフリカの水問題』

今回は、アフリカの水問題に関する3本の記事を紹介する。

水は人間の生存に不可欠であり、飲料水や生活用水としてのみならず、食料生産や、生計を確保するための経済活動に必要なものとして、直接的・間接的に人間の生活を支えている。(ニュース③)

にも関わらず、現在、急激な人口増加や気候変動によって引き起こされている気温の上昇と予測できない降雨により、アフリカにおける水不足の危機感が高まっている。

日本は水資源分野に対する政府開発援助(ODA)の金額において、世界最大の貢献を行ってはいるものの、さらなる支援の強化が求められている。

官民の連携強化を通じ、水分野の収益化体制を整え、ビジネスを通じて民間企業が長年培ってきた知識や技術をアフリカと共有することが、アフリカの未来を明るく照らす光となるのではないだろうか。

以下アフリカの水問題関連記事3本

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ニュース①
「気候変動、アフリカで最も貧しい人々を傷つける水危機」
世界資源研究所によると、アフリカの多くの国では水リスクが非常に高く、3人に1人が水不足に直面している。サハラ以南アフリカでは、農村人口の90%が主な収入源として農業に依存しており、耕作可能な農業の95%以上が降雨に依存している。気候変動によって引き起こされる気温の上昇と予測できない降雨により、作物の収穫量が減少し、その影響を最も受けているのは対処するためのリソースが少ない貧しいコミュニティである。

https://www.aa.com.tr/en/africa/climate-change-water-crisis-hurting-africa-s-poorest/1747342
From Anadolu Agency (2020/2/27)

ニュース②
「アフリカの水危機」
国連環境計画(UNEP)のデータによると、アフリカ大陸の55か国のうち25か国において、2025年までに1人あたりの水位が年間1,700立方メートル未満に達する。これは深刻な水不足を表している。さらに、全人口の3分の2以上が、水を得るために自宅から遠く離れた場所まで行かなければならず、336万人近くの子供と1,354万人の成人女性が、水を得るために毎日30分以上を費やしている。

https://news.cgtn.com/news/2020-10-19/Water-crisis-in-Africa-Scarcity-amidst-abundance-UGMXwgwhkA/index.html
From CGTN (2020/10/19)

ニュース③
「JICAの水資源分野の協力方針~水供給・衛生・水資源管理~」
SDGs の達成を目指す JICA の水資源分野の協力方針がまとめられており、JICA がなぜ水資源分野に対して協力するのか、何に対して協力するのか、どのように協力するのかが記されている。水に関する問題は多岐に渡るものの、本資料では特に水供給、衛生(トイレの建設や手洗い行動)、水資源管理が中心に取り上げている。

https://www.jica.go.jp/activities/issues/water/ku57pq00002cybbn-att/position_paper_water.pdf
From JICA (2017/11)

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