『原油価格の下落がアフリカ経済に与える影響』

2020.10.15

【E-gates Africa News Vol.37】
〜世界のニュースをアフリカの視点から〜
『原油価格の下落がアフリカ経済に与える影響』

今回は、アフリカの原油に関する3本の記事を紹介する。

アフリカの大国、ナイジェリア。
アフリカ1位の人口、アフリカ1位のGDP、アフリカ1位のスタートアップへの投資件数と投資額とアフリカで今最も注目を集めている国と言っても過言ではない。

一方で、国家歳入の約7割、総輸出額の約8割を原油に依存しており、経済の多角化が課題となっている。その課題の深刻さがCOVID-19を通じて明らかとなった。
(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/nigeria/data.html)

COVID-19による原油価格の下落、外貨収入の激減により、1960年10月のナイジェリア独立以来、最も深刻な経済的打撃を受けている。(ニュース②)

ナイジェリアはどのように経済の多角化を図るのか、また、アフリカ大陸の成長を牽引してきたナイジェリアが打撃を受けたことにより他国がどう動いていくのか、今後の動向に注目していきたい。

以下石油関連記事3本

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ニュース①
「「2つのショック」に襲われる中東諸国~グローバルなコロナ蔓延と石油価格下落の影響~」
世界銀行が6月に発表した『世界経済見通し(Global Economic Prospects)』では、中東・北アフリカ地域の2020年のGDPは4.2%縮小すると予測された。COVID-19の世界的流行と原油市場の低迷により、産油国の経済の失速が見込まれる。非産油国でも、主要産業の観光や製造業、産油国への出稼ぎ労働の停滞などから、チュニジアやモロッコではマイナス4.0%など、厳しい見通しが並ぶ。

https://www.spf.org/iina/articles/kobayashi_01.html
From SPF(2020/7/16)

ニュース②
「原油価格下落で債務負担増も、底堅い需要に幅広い投資機会(ナイジェリア)」
COVID-19は、1960年10月のナイジェリア独立以来、最も深刻な経済的打撃をもたらしている。外貨収入の大半を原油に依存するため、原油価格下落が公的債務の返済に重くのしかかっているのだ。

https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2020/0701/356685f65e098019.html
From JETRO(2020/7/31)

ニュース③
「アフリカの成長が生んだ成果が、新型コロナで崩壊に追い込まれる」
COVID-19による経済的影響は、アフリカ最上位の経済大国ナイジェリアの中間層にも及んでいる。国際通貨基金(IMF)によると、COVID-19のパンデミックで石油収入が打撃を受け、ナイジェリアは失業率の上昇と2021年まで続くであろう不況に直面している。

https://globe.asahi.com/article/13665601
From The Asahi Shimbun(2020/8/26)

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