『アフリカの医療システム向上に必要なものは新しい技術の導入と既存リソースの活用』

2020.5.9

【E-gates Africa News Vol.17】
〜世界のニュースをアフリカの視点から〜
『アフリカの医療システム向上に必要なものは新技術の導入と既存リソースの活用』

今回は、アフリカのヘルステックに関する3本の記事を紹介する。

COVID-19パンデミックと戦う各段階でAIが非常に重要な役割を果たしている。

下記ニュース①によると、中国では、COVID-19患者の検査と治療にロボットが使用され、医療従事者は感染のリスクを最小限に抑えることが可能となった。台湾では 、AIを使用した医療データの分析により、感染リスクが高い人々を特定することが可能となった。米国では、COVID-19テストを輸送するために自動運転バスシャトルが使用されている。(ニュース①9~10段落参照)

アフリカにおいても、AIを使用した医療システム向上の動きが進んでいる。一方、資金や人員が限られているため、ニュース③のような既存のリソースを活用した取り組みも重要である。

医療システム向上を長期的な視点でとらえ、AIのような新たな技術を導入しつつも、今、目の前の患者に対応するために既存のリソースを有効に活用することが求められている。

以下ヘルステック関連記事3本
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ニュース①
「アフリカの医療システム向上のため、AIの使用は必須である」
COVID-19はアフリカ諸国の医療システム向上の重要性を浮き彫りにした。その向上にAIが大きく貢献すると考えられる。欧米諸国では、ヘルスケアの分野において病気の検出と治療にAIが使用されており、病気の成長を予測し、医師がより良い決断をするのを助けている。携帯電話やタブレットなどのデバイスとアプリケーションの配布より、農村部の医療でもAIが使用される可能性が高まっている。
http://africahealthitnews.com/africas-health-systems-should-use-ai-technology-in-their-fight-against-covid-19/
From Africa Healthcare IT News (2020/4/24)

ニュース②
「ナイジェリアのスタートアップ54geneがCOVID-19用移動式ラボを開設」
ナイジェリアのEヘルススタートアップの54geneは、ファーストシティモニュメントバンク(FCMB)とオグン州政府と提携して、国全体のテスト拡大を目的とした最初のCOVID-19用移動式ラボを開設。2019年に設立された同社は、アフリカの多様な民族の遺伝データを利用し、アフリカ人およびより広い世界の人々に有益な医薬品の開発、可用性、および有効性を改善するために設立された。
https://disrupt-africa.com/2020/04/nigerias-54gene-launches-mobile-covid-19-testing-lab/
From Disrupt Africa (2020/4/29)

ニュース③
「ナイジェリア、COVID-19の早期判定のためにHIV検査機器を転用」
ナイジェリア疾病管理センター(NCDC)は、COVID-19の早期判定を促進するために、HIVおよび結核検査用に設計された機器の転用を開始すると発表した。これにより、現在PCR検査における結果提供までの所要時間と比べ、3~8時間を大幅に削減することが期待されている。
https://www.itnewsafrica.com/2020/04/nigeria-to-use-hiv-test-equipment-to-accelerate-covid-19-testing/
From Forbes Africa (2020/4/23)

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