『Jongororo成長記ーKAIZEN期を過ごした1人のインターンよりー』

2020.4.6

今回のコラムは2019年9月から2020年3月までJongororo担当を行ったインターンによる「Jongororo成長記」です。

Jongororoは2019年11月にE-gatesからスピンアウトした高品質ITオフショアサービスを提供する会社です。

画像加工やデータ入力、AIアノテーションなどをメインに事業展開しており、社会がますますハイテク化していく中でその社会を下支えするような価値提供を行っています。

 

ここではJongororoの主力事業である画像加工を取り上げます。

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2019年9月。

私がインターンとしてJongororo担当になった時は、
すでにルワンダ人だけで日々の画像加工のオーダーをこなし、
テンプレートの日本語メールも送ることができていて、素直に尊敬しました。
Jongororoプロジェクトが2018年暮れに始まって以降、
CEOの綾子さんはじめ歴代のインターンの方々によってチームが着々と創り上げられていました。

しかし企業としてやっていく上では課題が山積みでした 。

高精度が求められるITオフショア事業なのに、
月に約30個のミス、有料ランチの虚偽報告wなど
内部システムと従業員の人間性の両面で様々な問題がありました。

そんな中で私に課された至上命題は作業中の「ミスを0にすること」でした。
当初ルワンダ人従業員は「ミスが悪いこと」という認識はあるがどう修正すればいいか分からない状態でした。

私はまずミスが発生した画像をお手本画像と共に画面に表示し、比較します。
これらを基にメンバー全員でミスの原因探しが始まります。

指摘されたミスを前にメンバーから出てくるコメントは、
「これはお前がツールの使い方を間違えているんだ」
「これは初めてみる画像の切り方だからしょうがない」
「チェック項目を忘れていた」
などなど。最初は自主性のないコメントばかり。

ここからさらに追求が始まります。

これらのミスの理由は「真の原因」ではない。

例えば「これは初めてみる画像の切り方だからしょうがない」というのが一番表層の理由だとしたら、「なぜ誰にも尋ねなかったのか」と問います。
そこに、みんなが忙しそうで聞きづらい雰囲気があったのか、単にその人が聞くことを面倒臭がったのか。そんな雰囲気はなぜ発生してしまったのか。というところまで詰めていくと「ではタスクのないフリーマン的な役割をつくり、質問があったらなんでもその人に尋ねよう」といった解決策が見えてきます。

ミスが発生しては真の原因を探し当て、解決策を打ち出し、
ワークフローを最適化していく。

この作業を9、10、11月はひたすら繰り返しました。
10月過ぎくらいまでは私が完全に主導して議論を進めていたものの、
11月に入るころにはきっかけを与えれば自分たちだけで議論を深めることができて、
私のやることは彼らが出した結論をまとめる最適なツールや方法論を提示するのみです。

まず彼らの意識が変化したと感じたのは、
彼らはお客様からくる日本語メールが読めないので、
「昨日の作業でミスはあったのか」と自発的に訪ねてきたときでした。

いつも受動的にミスを改善していたように見えていたのですが、彼らの中でミスに対する責任感が強くなっていたのです。
そしていつの間にか自発的にミスの原因を探し、改善策を打ち出せるまでに成長しました。

ミスが発生するのが当たり前だった9月。
ミスは発生しなくて当たり前になった11月。
「ミスが発生するなんて由々しき事態だ。」と全員が思うようになり、チームとして1段階レベルアップしました。

ひたすらミスと戦っていただけの2,3ヶ月でしたが、意外なことに彼らの人間性にも変化が見られました。

思いや考えを素直に伝えてくれるようになった

最初にお伝えした通り、当初はランチを食べているのに食べていないと虚偽申告したり、
思ったことをなかなか言葉で伝えてくれませんでした。
(少し内気な部分は日本人と似ている)

ただ時間が経つにつれ、信頼関係を築き、同じ方向を向くことができて彼らと何でも言い合える仲になりました。

視座が1段階上がった

最初、彼らが働く目的は「お金を稼ぐため」でした。

しかし私が常に高い目標を掲げ、なおかつ自分たちの部下が次々入ってくる中で、
彼らに責任感が芽生えました。
「お金を稼ぐため」という利己的な考え方から「チームを大きくするため」という全体主義的な考え方になり、チームの成長により拍車をかけてくれています。

こうしてJongororoはたった2ヶ月で、
内部システムと従業員の人間性の両面で成長を遂げることができたのです。

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最後に、彼らとの日々と成長を通じて自分が感じたことをお伝えします。

彼らの成長スピードは驚くほど速い

自分が思っていた斜め上のアイデアを提案してくるときも多々ありました。
基礎教育のレベルは決して高いとは言えませんが、
彼らの仕事への熱意と実直さには感心することがとても多かったです。

仕事をする上での知識や地頭の良さはないけど、考え方はまっすぐで素敵

お金はないけど毎日を楽しんで生きているように見えました。彼らがやれることが増えていくのが傍から見ていて分かったし、何より仕事を楽しんでいたのが素敵だと感じました。

行動で示せば困難な状況でもついてきてくれる

2ヶ月間、口酸っぱく「No mistake」と言い続けて、しんどい時もあったはずなのに、「チームを成長させるためなら」とみんな納得してくれてついてきてくれて、最終的にはミス0が当たり前になりました。

ほんの6ヵ月ではあったものの、私が自分の努力を通じて彼らの成長、そしてチーム全体の成長を支えることができたのは非常に貴重な経験でした。

これからもJongororoは私が思っている数倍の速度で従業員個人としてもチームとしても、成長していくと確信しています!

もし画像加工やデータ入力、AIアノテーションなどのITオフショア事業にご興味のある方は気軽にご連絡ください!
とてもまっすぐで、素直で、魅力溢れるメンバーと共にお待ちしております!

Jongororo HP: https://jongororo.com/