『絶対に手放したくない人材のその後』

2020.4.22

【Africa Column vol.7】
『絶対に手放したくない人材のその後』

以前当コラムにて「絶対に手放したくない人材」として1人のインターンを題材にルワンダ現地での活動を通じた苦悩と成長と紹介しました。
『アフリカで絶対に手放したくない人材になる パート1』
『アフリカで絶対に手放したくない人材になる パート2』

その後も続々と優秀なインターンが帰国しています。
どんなに引き留めたくともやはり大学生ということで、彼らを手放さざるを得なかったわけですが、
その後どうしているかとテレビ会議で話をすると、意外な言葉が返ってきました。

1、友達と話が合わないor 細かすぎて面倒がられるw
2、就活の動機が曖昧になったw(逆に定まった子もいる)
3、飲み会を楽しめなくなったw
4、堕落するw(ここは個人差あり)


これを聞いた瞬間、完全にやりすぎたと猛省。。。

普通に大学生として周りが受け入れて楽しんでいることに疑問を抱いて、とっても悩んでいる様子でした。。

でも確かにアフリカに来てがっつり結果を残せるほど活躍したインターン生はみんな何かしら自分がいる現実世界に疑問を持っているようです。

実践を通じた真剣勝負から生まれる価値

何らかの疑問や挑戦したい気持ちを持って来ているインターン生たち。
弊社では最低4ヶ月以上のインターンを募集しているので、皆大学を休学し、それなりに貯金してから現地に来ます。
「就活の良いタイミングを失うかもしれない」「友達と1年キャリアスタートの時期が変わる」
いろんなリスクを背負って、それでも来てくれているインターン生に、必ず「来て良かった」と思える経験と気づきを持って帰ってもらおうと思って接しています。

フォローはしつつも失敗が許されない真剣勝負の場を実際のビジネスの現場で提供し、得意なことも苦手なことも真正面から取り組んでもらいます。

本当の自分に気がつく

そんな真剣勝負のプレッシャーの中でのルワンダ生活は、与えられた課題が出来ないと同時期にいるインターンの中ですらも自分の居場所がなく、彼氏彼女や友達とも会えない、バイトも飲み会もない、目の前のことを一生懸命やらねばならない状況に追い込まれます。

すると、自分は何が苦手で何が得意なのか、ストレス耐性や忍耐力はあるのか、など自然と自分のキャパが見えてくるようです。

例えば英語もうまく通じない相手に自分がやりたい業務や依頼を伝えるには、いつも以上に5W1H・目的・理由をシンプルにして相手に伝える必要があります。
自分が何をしてほしいのか、得たい結果は何か、しっかり頭の中で整理できて、なおかつ伝える努力を尽くさないとこんな単純な会話でさえも成り立たないのです。

こうした毎日の繰り返しで、「なんで自分はこんなにできないんだ」とショックを受ける子もいれば、ごまかして体裁整えているつもりが諸刃の剣パターンな子もいますが、自分のスタート地点がわかれば誰しも次への目標や課題が見えて、ひたすら向き合い続けた先に新しい発見があるようです。

帰国後は、走り続けた末に立った境地から、自分が元いた楽しい大学生活を見ると、成長した分どうしても過少に見えるのかもしれません。
しかしながら、それは環境を変えて実際に自分が活躍すべき場所を見つけたとき、また再び走ることができるわけで、少し時間がかかってもそういう場所をちゃんと確保してみんな次に進んでいきます。

成長した末の自分を生かせる現場を見つけるのもまた能力ですが、
帰れる場所を作るのも彼らを受け入れたこちらの責任。
今は予想もしない速さと程度で外部環境がめまぐるしく変化しており、
非常に困難な状況ではあるものの会社の急成長を誓う今日この頃です。

世界情勢がどうなっているかわかりませんが、
9月以降ルワンダへの渡航が許される状況になればという条件でインターンを募集しています。
ご興味ある方は下記まで英文のCVと志望動機とともにご連絡ください。

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E-gates.ltd
admin@egates-africa.com