【E-gates Africa Column Vol.2】
〜世界のニュースをアフリカの視点から〜
『アフリカの通信費は世界一高い』

お客様の８割がIT企業、自社でも片腕でIT企業を持つ弊社の２大固定費は家賃と通信費。週２〜３のアシスタントが１名しかいなかった創業当時は人件費よりも通信費の方が高かったこともあるくらい。特に４GLTEは光よりも高額なプランがあり、IT企業がオフィス用に契約したい無制限プランは月額約7000円を超える。(https://rtn.rw/4glte/)

ルワンダのスマホの最安値プランは１MBあたり10RWF(約１円)と額面は安く見えるが、日本のOCNのプランと比較すると日本が１MBあたり約0.48円なのに比べるとかなり割高なのがわかる。(https://www.ntt.com/…/mobile/one/hajimete/startguide/01.html)
加えて収入の差があるのは言うまでもない。

スマホの普及とともに経済発展度合いのわりに先進国よりも早いペースで便利なアプリケーションが利用されているアフリカ。特にケニアのBoltなどローカルUber様ライドシェアアプリケーションは日本よりよっぽど便利で安価で進んでいると思うほど。

他方、農村部ではスマホは普及してきているものの積極的な利用はまだまだな地域もあり、その多くの人が通信費を払っていないため携帯を持っていても電話の受信専用で、せっかくフィーチャーフォンというスマホではないローカル携帯でもアプリが利用できるように設計したのに、結局使われないという事例も発生している。

もちろん将来的には間違いなくスマホは普及するが、通信料を劇的に安くする新技術の登場と、それを提供するキャリアやプロバイダーがぼったくらずに安価な通信サービスを提供する革命に出れば、真面目で真摯な起業家とともに有用なサービスがより多くの人々に安価に提供できることになる。

アフリカのカエルは人々が豊かになるために飛ぶ。
先進国が利権や癒着で人々の生活すら変えられないなか、ここだけはそうあってほしい。

CNN(2019/10/22)
“Africans face most expensive internet charges in the world, new report says”
https://edition.cnn.com/…/internet-affordability…/index.html