『アフリカで拡大する遠隔医療と今後の展望』

2021.2.27

【E-gates Africa News Vol.59】
〜世界のニュースをアフリカの視点から〜
『アフリカで拡大する遠隔医療と今後の展望』

今回はアフリカにおける遠隔医療に関する3本の記事を紹介する。

Covid-19の影響でアフリカの医療環境に注目が集まっている。
外出が難しくなったことにより、遠隔医療分野においてアプリやサービスを通じたビジネスを推し進める流れが日本企業でも拡大してきている。(ニュース①、②)

Covid-19の流行以前からアフリカの医療環境に注目は集まっていたが、Covid-19で世界中の医療業界に大きな変化が訪れたことをきっかけにその熱がさらに高まり、今後は海外からの遠隔医療分野における資金流入が進むと見込まれている。

しかし、アプリやビデオチャットを利用するサービスをアフリカで実施するためには、不十分な通信インフラやマルウェア対策など、課題は多くあると感じる。
医療分野の成長と共に通信やインターネット環境分野がどのように動いていくのかにも注目したい。

以下アフリカにおける遠隔医療の記事3本


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ニュース①
『豊田通商と(株)アルムが業務提携を行い、デジタルツールの活用でアフリカとインドの医療関係者の連携を推進させる』
(株)アルムが開発する医療関係者間コミュニケーションアプリ『Join』を活用し、豊田通商が展開するガーナやインドの病院で医療サービスの向上と遠隔診療を実施する。
今後、豊田通商は『Join』を他の国や地域での医療事業拡大を行う際の基盤として活用していく。
https://www.innervision.co.jp/sp/products/release/20210209
From Innavinet. (2020/12/23)

 

ニュース②
『グローバルヘルス領域の課題解決を目指す日本企業を主体とした”WELCO Lab for Global Health”に医療相談アプリを運営する(株)リーバーが参画、アフリカでの遠隔医療サービスの展開を目指す』
24時間365日、アプリで簡単に医師に相談ができるアプリを開発した(株)リーバーは自社の技術を生かし、アフリカ大陸の英語圏(ケニアほか23カ国)を対象に遠隔医療サービスの提供を目指している。開発は
既に開始されており、2021年6月を目処にアフリカに展開する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000033619.html
From Pretimes (2020/11/6)

 

ニュース③
『アフリカでオンライン診療が急拡大、企業の大型投資』
ナイジェリアの医療テック企業であるeHealth Africaが運営する診療所では、患者に対してビデオチャットを用いた遠隔診療を行っている。Covid-19の流行以前から医療へのアクセスが難しい場合が多いことで注目されていたアフリカでは変化の大きさが劇的で、医療業界の急激な成長が期待されている。
実際にルワンダやナイジェリアでは医療系スタートアップが海外からの大規模な資金調達に成功している。
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-africa-tech-idJPKBN25Z0KH
From Reuters (2020/9/9)

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