『AfCFTAの運用開始』

2021.2.23

【E-gates Africa News Vol.58】
〜世界のニュースをアフリカの視点から〜
『AfCFTAの運用開始』

今回は、AfCFTAに関する3本の記事を紹介する。

2021年1月1日、アフリカ諸国は、COVID-19パンデミックによる延期を経て、AfCFTAの運用を正式に開始した。設立協定には、エリトリアを除く54カ国・地域が署名を済ませている。

アフリカ各国経済は天然資源など一次産品の輸出に依存しており、資源は大陸外で加工され、製品としてアフリカに輸入される。COVID-19による世界的な物流混乱は、アフリカ内での供給網確立の必要性を改めて浮き彫りにした。

南アフリカのラマポーザ大統領は「協定がアフリカ域内貿易を増やし、産業化を促進する」と強調し、大陸一体での関税がかからない貿易圏の実現を通じ、経済構造が転換することを期待した。(ニュース③)

実際に関税が撤廃されるまでは数年単位の時間がかかるとは言われているものの、多くの日系企業がAfCFTAの活用を検討していることから、今後の動向に注目する必要があるだろう。

以下AfCFTA関連記事3本

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ニュース①
「COVID-19による延期後、アフリカの自由貿易圏が発足」
2021年1月1日、アフリカ諸国は、COVID-19パンデミックによる延期を経て、AfcFTAを正式に開始した。専門家はこの運用開始の大部分が象徴的であると見ている。AfCFTAは、世界貿易機関の設立以来最大の3.4兆ドル、13億人の自由貿易圏とすることを目標としている。

https://www.aljazeera.com/economy/2021/1/1/after-months-of-covid-delays-african-free-trade-bloc-launches
From Aljazeera (2021/1/1)

ニュース②
「世界最大の自由貿易圏が2021年1月1日に開始」
2021年1月1日に運用開始となったAfCFTA は、55のアフリカ連合加盟国のうち、エリトリアを除く54か国によって署名された。同協定は、関税同盟に向けて動いており、アフリカ内商品の90%の関税を撤廃する予定だ。また、国家間の資本と人々の移動の支援、外部投資の促進、非関税障壁の削減を目指す。

https://qz.com/1951523/what-is-the-african-continental-free-trade-area-afcfta/
From Quartz (2021/1/1)

ニュース③
「アフリカ大陸一体の自由貿易圏始動 産業化と貧困削減に期待」
AfCFTAが運用開始となったが、関税がほぼ撤廃されるのは2030年代半ばとみられる。インフラ未整備といった非関税障壁も多く、自由貿易圏が真価を発揮するには、まだ時間を要する模様。一方、ジェトロの調査によると、アフリカ進出日系企業の4割近くがAfCFTAの活用を検討するなど、関心を集めている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020123100151&g=int
From 時事通信 (2020/12/31)

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