【E-gates Africa Column Vol.1】
〜世界のニュースをアフリカの視点から〜
『社会課題の解決において重要なのは課題に対して有効なソリューションを提供するサービス構築と利益である』
この一見普通で当たり前なことを意識してビジネスを展開しているアフリカ企業は外資系・内資系を問わずまだまだ少ない。海外でビジネスに成功してアフリカに投資している投資家は過去自分が儲けた反動か、儲けよりも事業の社会的影響に関心が高く、アフリカ人が起業した企業は過去生活が豊かとは言えなかったことへの反動か、社会課題に立ち向かうサービス構築より目先の利益で家族や仲間を豊かにする方向にベクトルが向く。
それぞれの過去や今現在の生活を考えればこの現象自体は仕方ないとしても、「全ての企業は社会を良くするために存在している」というビジネスの前提のもと、自社のサービスの社会的インパクトを考えながらサービス構築し、その結果多くの人がサービスを利用し、利益を出し、生き残り続け、拡大成長できる企業になって初めてソーシャルインパクトを出せるという考え方は、投資家・起業家の双方が持ちあわせなければ社会課題の解決もビジネスの成長もない。
本来、投資家はその経験を生かして情報を提供して利益を追求する役割を果たすべきで、起業家は地の利・経験・問題意識を生かし人々に最も必要なサービスを定義して構築する役割を果たすべきだ。
つまりアフリカにおいても、ビジネスは普通でいい。
ただ当たり前を実現するのが難しいだけだ。
The New Times(2019/10/25)
「Local firms seek to social impact while pursuing profit」
https://www.newtimes.co.rw/…/local-firms-seek-social-impact…