【ケニア/ウガンダ出張シリーズ③】


『ウガンダから最高級品を届けたい~Farm of Africa岡野さんにインタビュー~』


この度E-gatesでは、「読者の方にアフリカビジネスの現場をもっと知ってもらいたい」という想いから、東アフリカの第一線でご活躍されている方々にインタビューを実施しました。分野は農業から外食、モビリティまで、内容はアフリカの潮流から人事まで幅広く取り扱っております。第6回にわたるシリーズ編でお送りいたしますので、ぜひご一読ください!


第三回目はウガンダで、カカオとバニラの製造と農園管理を行うFarm of Africa CEOの岡野さん。

ウガンダでお子さんを出産するパワフルママさんでありながら、「努力する人、スキルがある人、結果を出した人が報われる社会」を作るために日々奮闘されています。


―岡野さん、初めまして。本日はよろしくお願い致します。

最初に自己紹介をお願いできますでしょうか。


Farm of Africa CEOの岡野です。大学卒業後にIT企業に就職したのち、世界一周の旅に出ました。その時にご縁でウガンダの孤児院で働かせていただきました。旅の終了後、別のIT企業に就職したのですが、2012年に孤児院の事務局で働くことになり、それがきっかけでウガンダに移住しました。2014年よりカカオとバニラの加工のトレーニングや創業準備を行い、2016年に会社を設立して現在に至ります。


―ありがとうございます。カカオとバニラの加工がメインだと思うのですが、なぜカカオとバニラを選んだのでしょうか。


ウガンダは肥沃な土地がある農業大国で、そこにポテンシャルを感じたため、農業分野を選択しました。よく言われる「ラストフロンティア」としてではなく、ウガンダから最高級品を作り、ウガンダの商品を外に出していきたいという想いが強かったです。


中でも、カカオとバニラを選んだ理由は3つあります。


1つ目はマーケットが固いから。当時世界では、大手のチョコレートメーカーによる発表で、2020年にはカカオの需要が供給量を100万トン上回ると言われていました。それは、世界的に嗜好品を手に入れられる層が増えたからです。簡単に言うと、今までチョコレートを食べていなかった中国人やインド人がチョコレートを食べるようになりました。そのため、今後もどんどん成長する産業だったのです。バニラもスイーツや嗜好品に使われるので、同じ原理だと考えました。


2つ目は生産国側が品質の良し悪しを決定するから。カカオやバニラは収穫後すぐに加工が必要とされるため、生産国側で加工が行われます。また、加工の仕方によって品質が大きく変化します。その加工プロセスに日本人が入ることは大きな意味があると感じました。


3つ目はカカオやバニラの育て方にあります。アグロフォレストリーといって、森林と一緒に育てます。木と一緒に育てることで森林を守ることもできるのです。近年ウガンダでは森林伐採が深刻な問題となっているので、カカオやバニラを育てることで森林も守ることができるのが魅力だと思いました。


―ご丁寧にありがとうございます。そんなカカオとバニラの加工には、現地従業員の力が不可欠だと思うのですが、従業員とのコミュニケーションの取り方で気を付けていることはありますか。


現在、従業員は8名、短期ワーカーさんは15~30名います。ウガンダ人は思ったことをあまり口に出さない傾向があるので、定期的にヒアリングする機会を設けるようにしています。


また、評価制度を設けることで従業員のモチベーションを保つようにしています。ただ、田舎の人は評価されること自体に慣れておらず、最初は戸惑う人もいますが、慣れてくると結果を出した分受け取る給与もあがるので、真摯に頑張る人も増えてきました。



採用の際に勤勉で遅刻のない人を採用するようにしていますが、勤務態度など、場合によっては解雇することもあります。


―なるほど。思ったことをあまり口に出さないところは、ルワンダ人と非常に似ていると感じます。私たちも定期的にヒアリングの機会を設けていますが、それでも問題が発生することが多くあり、毎日目が離せません。岡野さんの場合は、何か問題が起こったときにどのように対処するよう心がけていますか。


私は何か問題が起きた時はなぜ起こったのか原因を理解して対処するようにしています。怒ったところで何も現状はよくならないので。また、自分が従業員の立場になったときに、会社のトップから怒られると受けるダメージが大きいと思うんです。私が昔から怒るタイプではない一方、もう一人の日本人が短気なタイプで笑これもバランスが大事ですが、私の仕事は、怒ることではなく原因を追究し、改善策を練ることだと思っています。


―その通りだと思います。私も以前はよく現地人に怒っていたのですが、日々起こる問題を対処しているうちに、怒るよりも何がいけなかったのかを彼らに明確に伝えることのほうがずっと大切だし次に繋がることだと気が付きました。本日は貴重なお話をありがとうございました!


日本では東京や大阪から札幌まで、様々な実店舗とオンラインでも販売されているFarm of Africaのカカオとバニラを使った商品。日本から遠く離れたウガンダで生産された、多くの人の想いと夢が詰まったカカオとバニラを皆さんもぜひ一度お試しください!


販売店などの情報はこちら→https://www.facebook.com/farm.of.africa.uganda/