【ケニア/ウガンダ出張シリーズ②】

『ケニアでゲームチェンジャーになる!~AmoebaX河野さんにインタビュー~』


この度E-gatesでは、「読者の方にアフリカビジネスの現場をもっと知ってもらいたい」という想いから、東アフリカの第一線でご活躍されている方々にインタビューを実施しました。分野は農業から外食、モビリティまで、内容はアフリカの潮流から人事まで幅広く取り扱っております。第6回にわたるシリーズ編でお送りいたしますので、ぜひご一読ください!


第二回目は、ケニアを拠点に、野菜の卸売プラットフォーム「YasaFi」を展開し、ケニアのストリートベンダー向けに赤玉ねぎの卸売り販売を行う、​農業スタートアップAmoebaXのCEO・河野さん。家族や従業員など「人」を大切にされている河野さんが、従業員のマネジメントについて、語ってくださいました。


―本日はよろしくお願い致します。早速ですが、河野さんが普段が従業員の方とコミュニケーションを取るうえで、気を付けていることを教えていただけますか。


本当に理解しているのかを確認するためにノンバーバルなコミュニケーションを大切にしています。具体的には目が合っているか、うなずいているかなどです。


―普段生活していて感じることですが、「わからないことをわからないと言える人」は意外と少なく、わかっていないことに気がついてもらえる環境は非常に貴重です。河野さんが実践されているそのような環境作りが良いチームに繋がっているのではないかと感じました。


また、従業員とは毎日顔を合わせることはもちろんのこと、終業前にその日の気づきをスプレッドシートに記入してもらっています。それを私がチェックし、コメント入れるようにしています。そのスプレッドシートを基に2手3手先を読みながら指示を出し、従業員が何をすればよいかわからないことがないよう、ダイレクションを提供し続けるようにしています。


―私たちもローカル従業員を抱えていますが、日々の多忙な業務の中で、毎日それ実践するのは非常に大変だと想像がつきます。定期的に面談もしているとも伺ったのですが、面談では何をお話ししているのでしょうか。


実は昨年、大規模な解雇を行い、現在残っているメンバーはボードメンバーが大多数です。そのため面談は以前のような頻度では実施していませんが、実施する際に意識していることは「相手に80%話してもらい、私が話すのは20%以内に収める」ことです。一人一人が何を考えているのか、その時の感情や想いはもちろん、なるべく具体的な中長期的なプランにも耳を傾けます。


―個人的な感想で申し訳ないのですが、私もいつか人の上に立つ立場になったときに、そこまで相手のことを考え、愛情をもって接することのできる人になりたいと強く思いました。


―アフリカの日本人起業家の皆さんは対日本人のサービスが多いような気がしているのですが、河野さんのビジネスは、顧客もケニア人ですよね。特に意識していることはありますでしょうか。

あまりロジカルに攻めても効果が出ないので、頻繁にマーケットに足を運ぶなど、小さいコミュニケーションを大切にし、信頼関係を構築していくようにしています。

あとは、従業員に対しても顧客に対しても隙を見せないことです。

従業員に対しては必ず、「どうしてこの給与額なのか」を説明します。加えて、会社がどこを目指していて、今どこのフェーズにいるのか、目指す場所に辿り着くためにどのように貢献してほしいのかを伝えます。

顧客に対しても同様です。
そうすると、値段交渉や給与交渉を私に一切してこなくなり、こちらもやりやすくなります。


―「あなたにはこうやって会社に貢献してほしい」と会社のトップから言われたら、お金では図ることのできない嬉しさや責任感が生まれると思います。その責任感が会社の成長を促し、会社の成長によって新たな達成感が生まれる。好循環ですね。


―会社としての今後の展望をお聞かせください。


今後の展望は2027年までに営業利益10億円を達成することです。

ナイロビの玉ねぎ市場は年間40億円、野菜市場は年間500億円なので、まずはナイロビでその10%を取りに行きます。その後はナイジェリアへの展開を考えています。


規模拡大のためのテクノロジーへの投資も実施する予定で、野菜の卸は利益が出しにくいと言われていますが、我々は「ゲームチェンジャー」になります。


―河野さんご自身としての目標はありますか。

「社会に与えるインパクトを増やし続ける会社を創ること」です。
今はそのために自分の仮説が正しいのか社会実験をしている感覚ですね。
社会実験をしながらも、もっともっと私自身が勉強する必要があると思っています。


―本日は貴重なお時間ありがとうございました!

人と向き合うことに真剣で、成長に貪欲な河野さんの姿勢がひしひしと伝わってきました。また、自分が信じた道を突き進む強さもビジネスの原動力。ぶれない軸を持つことの重要性を学びました。