【E-gates Africa News Vol.42】
〜世界のニュースをアフリカの視点から〜
『アフリカの債務問題』
今回は、アフリカの債務に関する3本の記事を紹介する。
2020年3月、エチオピアなどを中心とするアフリカ諸国は債務削減および再編を求める文書を発表し、これを受け、G20はアフリカの多くの国を含む76の最貧国に対して、債務返済の1年猶予を決定した。(ニュース③)
アフリカ諸国は、以前から莫大な債務の返済に苦しんでいたが、COVID-19による経済の悪化が状況をさらに深刻化させたからだ。
一方で、対策が遅すぎる、これらの対策はあくまでも一時的な解決策で根本的な問題解決にはつながらないなど批判の声も挙がっている。(https://globalnewsview.org/archives/12218)
債務問題は貸した側と借りた側の問題であるため、両者が問題の構造を理解し、抜本的な解決策をともに模索していくことが必要なのではないか。
以下債務関連記事3本
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ニュース①
「G20、貧困国のための追加6か月の債務停止に同意」
世界最大の経済国を集めたG20は、COVID-19パンデミックとの戦いで最も脆弱な国を支援するために、債務返済の停止をさらに6か月延長することに合意した。G20によると、この決定により、貧困国は2021年6月末まで、債務返済ではなく、医療および緊急支援への支出に集中することが可能となった。
https://www.aljazeera.com/news/2020/10/14/g20-suspends-poor-countries-debt-payments-for-another-6-months
From Aljazeera (2020/10/14)
ニュース②
「G20によるアフリカへの債務救済は遅すぎたのか」
COVID-19によって荒廃したアフリカ大陸の経済を回復させるため、アフリカ諸国への債務返済を年末まで停止するというG20の計画に対し、遅すぎたという指摘が挙がっている。 G20の「債務停止」スキームは、今年末までに、対象となるアフリカの38か国のうち18か国の20億米ドルの債務返済を救済した。
https://www.scmp.com/news/china/diplomacy/article/3099386/g20-debt-relief-africa-may-be-too-little-too-late-coronavirus
From South China Morning Post (2020/8/30)
ニュース③
「アフリカの経済:債務の歴史を断ち切れるのか」
アフリカ諸国が抱える巨額の借金は、返済の見込みを見極めた上での債務であるため、「借りる側」だけでなく「貸す側」にも責任があり、双方の国々が積極的にこの問題に向き合わなければならない。現在すでに実行されている一時的な対応策で対応を終わらせるのではなく、もっと抜本的な解決策を世界各国、官民ともに模索する必要がある。
https://globalnewsview.org/archives/12218
From Global News View (2020/6/25)
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