【E-gates Africa News Vol.71】
〜世界のニュースをアフリカの視点から〜
『アフターコロナのルワンダから ③』
今回は2023年2月に開催するアフリカICTツアーの訪問先である「ルワンダ大学 ”KIST”」をご紹介します。
KISTは”Kigali Institute of Science and Technology”の略で、ルワンダ大学の工学部です。
キヨブというキガリの中心地に位置しており、近くにはキガリ市庁や、マリオットやシェラトンなどの高級ホテルがあります。
先日KISTのIoT研究所所長のデジレさんとツアーの内容について協議した際に、KISTについてお話を伺ったので、
その内容をご紹介します。
今回お話をしたデジレさん キャンパスは緑が多く、落ち着きます
— ここ数年でKISTに何か大きな変化はありましたか?
デジレ やはりCOVID-19の影響はとても大きかったです。学校に来れない状況が長く続いたわけですから、新しい授業の運営方法が必要でした。KISTではマイコロソフトのTeamsを使って講義をプラットフォーム化しました。授業はライブ形式で行いました。システムの移行は大変困難でしたが、数日のうちに完了しました。学生の多くは奨学金を利用しており、彼らはそこから資金を捻出して必要な機材の購入費に充てていたので、負担は大きかったと思います。COVID-19が落ち着いてからは対面での授業に戻りましたが、希望する生徒は対面とオンラインでのハイブリッドの形で授業が受けれらるようになりました。
— 今回のツアー参加者との交流で、どんなことを期待していますか?
デジレ 学生には日本のビジネスマンがどのように技術をビジネスとして活用しているかを学んでほしいです。最近では日本からの授業プログラムの提供を受けています。このような機会を生かし、日本で活躍されている方々から少しでも多くのことを学び、感じ取ってほしいです。
— 最後にツアーの参加者の皆さんに一言お願いします!
デジレ ツアーに参加される日本の皆さんには、是非ルワンダでビジネスチャンスを見つけてほしいです。ルワンダは日本よりも未発達な面が多いですが、Ziplineのようにルワンダでビシネスを立ち上げ、実績を積み上げて、世界に羽ばたいていった企業も存在します。日本の皆さんも是非ルワンダでビジネスをスタートして、いずれはKISTの学生を社員に迎え入れてほしいです。
本ブログの最後に、ルワンダの教育機関のオンライン化についての記事をご紹介しています。
実際KISTのように迅速にオンライン化に対応できた教育機関は少なかったようですが、
一部の大変積極的な取り組みは日本の教育機関にとっても参考になる部分があると思います。
今回のツアーで訪問することになれば、KISTの学生や先生方とのワークショップやディスカッションを行いたいと
考えています!
次回はコロナ渦において、おそらくアフリカ史上最短(?)で授業のオンライン化を進めたKISTがあるルワンダから
2023年2月に開催するアフリカICTツアーの訪問先候補をご紹介します。
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ニュース
『コロナ禍では、29%の教育機関が授業のオンライン化に成功した』
ルワンダの教育関係者らが授業のオンライン化について議論を行った。
2020年のCOVID-19の影響で、ルワンダの大学は授業のオンライン化への取り組みを行った。しかし実際にオンライン化できたのは29%に止まっており、これからオンライン化に向けた取り組みを継続的に行っていく必要性について指摘があった。
また、当初オンライン授業は、運営、学習効果の点で懐疑的な意見もあった。しかし学生の「出席記録管理の簡易化」、「制限時間内に課題をこなす意識の向上」などオンライン授業による利点もあり、生徒の学習にも十分効果が発揮することが指摘された。
https://www.ktpress.rw/2022/09/edtech-program-covid-19-leaves-online-learning-legacy-for-higher-learning-institutions/
From KT PRESS (2022/9/12)
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