【第1回】インターンブログ    ~なんでもない大学生の奮闘記~

2024.6.18

 

こんにちは!ゆーたといいます。

2024年4月から6か月間インターンとして画像加工のチーム(Jongororo)で活動させていただいています。

まずは自己紹介をさせていただきます。

自己紹介

名前:ゆーた

年齢:23歳

大学:大阪大学外国語学部スワヒリ語専攻(4年生を休学中)

 

僕がルワンダでのインターンを志望した理由は、社会に出る前にあえて大変な環境に飛び込むことで、人として成長したかったからです。

ここでは、なかなかインターンではできないマネジメントの仕事を経験することができ、さらに忙しく充実した毎日を送ることができます。

過去のブログを拝見して、素晴らしい成果を残した歴代の先輩方に臆する一方、最初は先輩方だって僕と同じ学生だったのだから、僕にだって何かできるはずだ!と思っていました。

ところが、インターン開始からわずか数日でその出鼻は完全複雑骨折することになります。
原因は僕の準備不足とコミュニケーションスキル不足でした。

そんな僕がどんな壁にぶつかり、どのように立ち向かっているかをここでは紹介しますので、「自分に海外インターンはハードルが高いなぁ」って思っているそこのあなた!そして海外インターンに少しでも興味がある方、ぜひ読んでみてください。

 

 

ルワンダの若者よりIT知らない阪大生誕生

僕がJongororoチームで取り組んでいる業務は、BPO(Business Process Outsourcing)という業種で、Photoshopなどのアプリケーションを使ってデータを処理してお客様に納品するという事業です。その中で、僕は主に管理業務としてGoogle Sheetなどを活用して、客先にも説明可能な従業員管理システムを整えていくことを任されています。

インターン二日目、早速管理シートの一部にエラーが発生しました。そもそもGoogle Sheetの使い方を知らなかったので、どうやって直すかなどわかるわけもなく、軽くパニック。1日かけても解決方法すら上手く検索できませんでした。後で単純な入力ミスだったことがわかったのですが、知っていれば10秒で直せるものを、1日かけても原因すら分からなかったのです。

 

綾子さんからは、インターン生史上一番ITが苦手という称号をいただきました。

そして僕の失敗はまだまだ続きます。

 

ある日、アプリケーションの設定変更をお客様から案内されたので、メンバーに伝えて設定変更することになりました。ところが、設定変更によって別な不都合が発生する可能性があることをメンバーから指摘され、またまたパニック。メンバーが指摘していることの意味がわからず、わざわざ紙に書いて説明もしてもらいました。後で考えればとても簡単なことだったのに、結局全くわからず仕舞いだったので、日本語のわからないメンバーが翻訳機能を使って日本語でお客様へ説明することになりました。

その時のメンバーは、「なんでこいつこんな簡単なことがわからんねん、あほか」というのが顔に出まくりで、

この瞬間ルワンダの若者よりもIT知らない阪大生が誕生しました

あとで感謝と謝罪を伝えると周りのルワンダ人の子から励まされるという、なんとも屈辱的な経験をしました。

 

 そしてさらに、メジャーなアプリケーションさえ知らないこれらの僕の失敗に追い討ちをかけるように、拙い英語力がさらに業務の障壁になりました。日常会話は伝えられないことがあっても、うまくやり過ごせます。しかし、仕事となると正確に内容を伝える必要があります。そのため、違うニュアンスの英語でごまかしたり、伝えるのをあきらめるといったことは決してできず、苦労することがよくあります。

僕が現在直面しているのは、ITツールのことよりもこのコミュニケーションの問題です。ITツールは自分で勉強すれば何とかなりますが、コミュニケーションに関してはルワンダ人メンバーと関わっていきながら改善するほかないのです。

次の項目では自分が具体的にどんなコミュニケーションの問題に直面しているかを話していきます。

 

 

コミュニケーションの課題(右から左に言うと失敗する)

僕は、小さいころから人の目をとても気にしてしまったり、周りに合わせて自分の意見を言えないということがよくあります。小学生のころから高校生までずっと先生に、もっと自信をもって前に出ましょうといわれ続けました。そんな性格はここで働くにあたり、とても邪魔になります。

これはどういうことかというと、チームの一員として「働く」上では、組織としての能力の向上のために、物事をはっきりと伝えなければならないことがあります。そしてそれを理解してもらい、行動に移してもらわないといけません。この、「物事をはっきりと伝える」ということが僕は日本にいるときから本当に苦手で、仲のいい友達に対しても意見を言わずに自分が我慢をすることが多かったです。

しかし仕事という場では、自分が言わないことで組織が不利益を被る可能性が大いにあります。そのため、日本にいたときのように我慢をしてはいけないのです。

今までしてこなかったことをルワンダで、はじめてのインターンで、そして英語でするわけですから、うまくいくわけはありません。

Jongororoのほとんどのメンバーが自分より年上で、長い人では5年も働いています。そんな人たちに対していきなり来た、技術もない、英語も流暢じゃない日本人が指示を出しても、そんな素直には聞いてくれません。

クライアントからのフィードバックや、ミーティングで決まった変更などを伝えても、すぐには受け入れてくれなくて、絶対に最初に「なんで?」の言葉が飛んできます。

また、話を聞いてくれなければ、自分に何か質問をしてくることも少ないです。技術的にも彼らより下だし、話すのもお互い自分の母語じゃないためやり取りがスムーズにいかないこともあります。

そして最終的にどうなるかというと、呆れられます。「こいつ何言ってるんや」「こいつに言ってもだめだ」みたいなことを、言われることもたまにありますが、言われなくても顔に出まくりですぐわかります。

ミスを指摘しても、「それの何が問題なんだ」といわれる鬼の開き直りをされるときさえあります

綾子さんになにか言われたときは素直に聞いているので、完全になめられています

後にこれは、自分が右から左に言われたことをただ伝えていのがいけないということがわかりました。日本のクライアントやマネージャーの方からの指示を、そのままルワンダ人のメンバーに伝えていたのです。

 自分でもその指示の理由などがわかっていない状態のまま伝えていたので、何か質問されたときにうまく答えられませんでした。だからいうことを聞いてくれないし、なめられるのです。

解決するために今何をしてるか

 では、どのように接したらいいのか。自分の経験と、綾子さんからのアドバイスをもとに自分が実践していることをご紹介したいと思います。

そこで僕が実践していることは、ペンギンのお母さん作戦です。ペンギンは、餌を一度噛み砕いてから赤ちゃんに餌をあげて、餌をとりに行くとき以外はずっと赤ちゃんのそばにいるそうです。これを自分の行動に当てはめると、

1、とにかく側にいてメンバーを理解すること

2、咀嚼して伝えること

以上の2つになります。

 まず一つ目のとにかく側にいてメンバーを理解すること、これはつまり、隣に座って一緒に作業をすることです。これはインターンを始めてすぐ綾子さんに言われていたことなのですが、実践できておらず、最近始めて効果を感じています。最初からおとなしくやっておけばよかったものを、、、

ペンギンは子供を育てるときは、餌をとりに行くとき以外ずっとそばにいます。それと同じように、彼らがどんなことをしているかをすぐ近くで見て、一緒に作業することで、仕事への理解が深まるうえに、物理的な距離が縮まるため、自然と話す機会が増えます。入ったばかりの頃の僕はその他のやることに追われていたのと、少しビビってこれができていませんでした。しかし最近は少し慣れてきたのもあり、機会があれば近くに座るようにしています。

その効果は大きく、自分がわからないところがわかって理解が進んだり、遠くにいたら聞かないだろうことを近くにいると聞いてくれたりします。こうやって少しづつでも距離を縮めることで、気づくことがあったりするので、もっと早くやるべきだったと思っています。

そして2つ目の咀嚼して伝えること。それは、言い換えると、様々な角度から話すこと」です。

僕を挟むことで、メンバーの理解が深まることが僕のいる意味です。そのため、自分の中で指示されたことをしっかり理解し、かみ砕いた状態で伝えることが大切だと気づけました。とても初歩的で、当たり前のことかもしれませんが、自分にはこれができていませんでした。実際、このやり方をしてからは話を聞いてくれるようになって、まともに会話ができるようになりました。

Jongororoメンバーは、クライアントからのオーダーに対して、するべきことを頑張ってやってくれています。しかし、やり取りの多くが日本語のため、クライアントとのコミュニケーションをとる機会は少ないので、基本的に自分の視点以外で物事を見るということがあまりできていないです。

そのため、何かを伝える際には、Jongororoメンバーが見えていない視点から話すことで、説得力が増し、理解につながります。

例えば、あるメンバーにミスがあったとします。それに対して、「なんでミスをしたの、じゃあ次はしないでね」というのではとても効果が薄いです。ちなみに僕は最初、これ以上踏み込むのにビビッてこれで終わっていました。

これを様々な視点から話すとするならば、

ミスをする→クライアントはミスに対してどう思う→ミスをする人とミスをしない人どっちが信用されるのか→信用されないと新規オーダーをもらえない→会社の収入が減る→給料が減る→自分たちが損をする

こういったように、クライアントからの視点、そして将来的な自分達からの視点などを織り交ぜながら話すことで、事の重大さに気づかせることが出来ます。これができていなかったので、「なんで」の質問がいつも飛んできていたのです。

 

7月までの目標

 インターンの折り返しとなる7月までの目標は、お互いが気兼ねなく意見を言えるような関係を構築することです。何か考えがあったときに、いい意味で遠慮することなく言える環境を作ることで、何かあったときにすぐに情報共有ができるため、組織のレベルアップにつながります。

 そして、綾子さんがどのようにメンバーと接しているかも観察して、自分が使えそうな技があればどんどん盗んで利用しようと思います。

 

最後に

このインターンを始めて1か月が経ちました。僕はこの1か月ですでに成長を感じています。

日本にいるときは、休みの日は遊ぶかバイトをするかの生活でした。そのせいで多くの面で力不足でした。

しかし日本でやっていて今役立っていることもあります。例えば、日本での1日12時間勤務の力仕事のバイトをしていたので、おかげで体力がつき、今のところ体調を崩さず頑張れています。体力はアフリカで活動する上で最も重要な要素だそうです。

そしてこっちに来てからは、ノートにメモをとったり、毎日日記を書いたりと、記録に残すことを始め、日本にいたころに比べてとても有意義な生活を送ることが出来ています。

僕みたいに休日に何もしてないと感じているあなた。自分は無能だとか思っているあなた。

我々は最初の一歩を踏み出してないだけで、無能じゃないんです。やればできるんです。もし自分で一歩を踏み出せないのであれば、ぜひこのJongororoを選んでみてはどうでしょうか。敏腕マネージャーと、ルワンダ人スタッフと働くことで、必ず成長できる環境がここにはあります。

ご興味ある方は下記のメールアドレスまで英文のCVと志望動機とともにご連絡ください!

admin@egates-africa.com