TAIKIです！
気づいたらルワンダでの生活が2ヶ月半経っていました（笑）
個人的ビックニュースとして、ブログ作成日の前日に給湯器のプラグが何故か外れていることが発覚し、2ヶ月半冷水でシャワー浴びていた苦労を返してくれと絶叫しました。これからは温かいお湯で疲れを癒やせそうです。2ヶ月半もいるのに、本当に毎日多くの発見と驚きでいっぱいです（笑）
（プラグが外れていた給湯器）
今回は前回に引き続き、第2回のインターンブログになります！
第1回ではJongororoでの活動をまとめながら、「マネージャー仕事とは？」という問いについて深掘りし、マネージャーの仕事とはOutputの最大化、つまり自分が+1になるのではなくチーム全体で+1以上を達成することであるという私の気づきについてお話しました。
【第一回】TAIKIインターンブログ 〜マネージャーの仕事とは？〜
しかしマネージャーの自分一人がチームで+1以上のOutputを目指そうとしても、現地人がどうでもよくね？という意識では、いくら私が労務環境を整えて、業務を効率化してもほとんど意味がありません。
やはり主体がルワンダ人従業員の彼らである以上、成果は「マネージャーの仕事」✖️ 「従業員の意識」の相乗効果で決まると思っています。
だからこそ、仕事上どんな業務にもコミュニケーションは不可欠です。
そのため今回はマネージャーの仕事の根幹を担う「コミュニケーションの極意」について語ろうと思います。
目次
仕事上のコミュニケーション能力とは？
突然ですがみなさんの思い浮かべる
コミュニケーション能力とは一体なんでしょうか？？
人によって色々な捉え方があると思います。
それは酒の席で盛り上げ上手な人でしょうか？
それは親身になってくれる話しやすい人でしょうか？
実はルワンダに渡航する前の就活を目前にした私は、自分の長所を「コミュニケーション能力」と捉え、それを誰でも臆することなく話しかけ、仲良くなれる能力であると認識していました。
しかしルワンダで、日々従業員をマネージャーとして動かす中で、特に職場における「コミュニケーション能力」とは私の思っているそれとは全くの別物であることに気づきました。
コミュニケーション能力の意味を改めて調べてみると
「対人間での情報共有や意思の疎通をスムーズに行えること」とありました。
より噛み砕くと、職場において情報共有や意思疎通は、最終的な目標を達成するための「手段」であり、最も不可欠な部分はチームでの同じ目的意識の正確な共有であるため、
Jongororoでのコミュニケーション能力
＝「チーム全体に共通の目的意識を確実に伝達できる能力」であると思いました。
とりわけブログを作成している現段階では業務において重要な新規オーダーの発注が予定されているものの、品質の問題で課題を抱えているため、
「品質改善による新規オーダーの獲得」
という共通した達成目標が存在します。
そのためこのようなチーム全体の目的意識を共有するために意識した
「どうスタッフと関係性を築くか？」、「日々どんな伝え方をするべきか？」
の2つの軸について話していきたいと思います！
どうスタッフと関係性を築くか？
まず大前提として、チームへの目的意識の共有には、密なコミュニケーションが必要です。そのためまずは、自分の発言に耳を傾けてもらえる関係性が必要です。
そのためにまず私が意識したのは、
社長の綾子さんよりも現地人と近い存在になることです。
事務所に隣接した部屋に一日中住まわせてもらっている自分にとって、
この一点だけにおいては綾子さんと差別化できる自分の価値だと思っています。
そのためお昼はVuva Vuvaという配達サービスの利用や外食は控え、現地人と一緒にオフィスで食べています。
（しかも一食作ってもらってなんと約120円）
また仕事が終わっても極力誰よりも長い時間オフィスから目につくところにいることを意識しています。
そうすることでルワンダ人従業員と話す機会を１日により多く作り、腹を割って話せるような関係になることができました。
＊ちなみに会話のきっかけを作る常套手段は露店で売っている一個12円のサンブサを買ってきて、振る舞うことです！12円で強制的に会話する状況を作れるのだから、本当に安い投資です（笑）
（事務所から徒歩5分圏内で買える絶品のサンブサ）
しかし同時に重要視したのは仲良くなりすぎて、仕事とプライベートの境界を見失わないことです。勿論、仲良くなることで従業員の一人一人の特性を理解できるようにはなりますが、ただの「友達」になると、仕事上でミスを指摘しても、笑って誤魔化されます。
そんなことなら最悪「厳しい上司」でいた方がマネージャーの目的意識の共有という仕事は完遂できるわけです。
そのため私は隔週で1 on 1で数分だけ各人とミーティングする時間を取り、俯瞰的、客観的にアドバイスをする環境を整え、彼らと目的意識を擦り合わせるコミュニケーションの場とするとともに、良好な関係性は築きつつも、公私混同しないよう線引きすることを心掛けています。
従業員への伝え方
スタッフに共通の目的意識を伝えるための関係性の築き方は上述したことを実行しましたが、ここからはその関係性の上で、どのような伝え方をして重要な目的意識を共有しているかについて話していきます。
まずブログを作成している現在の目下の達成目標は品質向上を図り、新規オーダーを獲得することで売上を上げることです。
しかし新規オーダーを獲得することは、ルワンダ従業員の目線で見ると、同じ給料で既存のオーダーに加えて、品質向上のための練習や新しいレギュレーションが増えるため、正直なところ彼らはめんどくさいとも感じているでしょう。
しかしここで工夫したことは過去の先輩インターン生のジャッキーさんから教えて頂いた目線は下げても次元は下げないということです。
どういうことかというと、「新規オーダーの獲得」という共通の目的意識はどんなことがあっても変えず、共通の目的意識をそのままの意味合いで受け取らせるのではなく、彼らの目線に合わせた意味付けを与えるということです。
例えば
「新規オーダー獲得のために品質向上に取り組もう！」と説明するのではなく
→新規オーダーを獲得すれば大変だろうけど会社の利益が上がる
→将来的に従業員の給料も上がる
→その給料で満足いく生活ができる
→そんなやりがいのある会社を求めて新人が増える
→会社が大きくなる
などと説明するなど、彼らの目線に立った理由付けで同じ目標意識を共有することを意識しています。
（特に上記のような順を追ったエピソード形式の説明がベスト）
そうすることで会社の達成目標を彼らのモチベーションと可能な限りリンクさせています。
しかしどれだけ目線は下げても次元は下げないを意識して説明しようとも、一回で伝わらない人も当然います。そのためマネージャーには自分の思うように行かなくても諦めず、何度もトライする忍耐力が必要です。
実際、スタッフ全員に文化的な違いなのか遅刻癖があり、それは新規オーダーを獲得して利益を上げる上でも、時間的ロスであるため1 on 1で全員に注意しましたが、このブログを書いている日も1時間遅刻するスタッフがいて、毎日改善の日々を送っています。
私自身も最初は説明することで満足していましたが、仕事上のコミュニケーションにおいては特に「伝える」ではなく「伝わる」意識が重要であり、一回きりで終わった気になる放任的なマネジメントはほとんど意味をなさないと思っています。
そしてこの「伝える」ではなく「伝わる」を常に実践するには、やはり「従業員との関係性」と「従業員への伝え方」の2つの観点への意識が特に不可欠でしょう。
私の考える「コミュニケーションの極意」
どんな会社でもそうですが、組織、チームで動くということは目的意識がないとほとんど機能しません。
会社が大きくなっていけば、当然それだけ意識の統一は難しくなりますが、Jongororoにおける9人ですら完璧にできないほど目的意識の共有という問題は想像以上に難しいです。だからこそ職場でのコミュニケーション能力を深掘りして、自分の従業員との接し方を改めるのは、マネージャーとして大事な側面であると思います。
従業員とのコミュニケーションへの意識は、やはり人材獲得、労務管理、作業効率の見直し、品質管理などのマネージャーの仕事に比べ、成果の見えづらい部分で、軽視されがちですが、仕事上のコミュニケーションとは目的意識の確実な共有のためにあり、実行する際には「関係性」と「伝え方」を意識することこそ、マネージャーの「コミュニケーションの極意」と言えるでしょう。
まとめ
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました！
次回は少しカジュアルな内容で、筆休めしながら、ルワンダの生活について触れられたらと思います！
11月以降のインターンを募集中ですので、ご興味ある方は下記のメールアドレスまで英文のCVと志望動機とともにご連絡ください！
最後まで読んでいただきありがとうございました！
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