【E-gates Africa News Vol.52】
〜世界のニュースをアフリカの視点から〜
『アフリカで拡大する遠隔教育とその現状』
今回はアフリカにおける遠隔教育に関する3本の記事を紹介する。
Covid-19の影響によりアフリカにおいても多くの国で学校閉鎖が行われ、子供たちは家庭内学習を余儀なくされた。
このような状況下において民間企業によるオンライン学習プラットフォームを通じたサービスによって子供たちのリモート学習を促進する取り組みが行われている。(ニュース①)
オンライン学習プラットフォームだけでなく、各国政府や国連の援助により様々な手段で遠隔教育サービスが行われており、ラジオやテレビ、携帯のSMSを用いた手段なども用いられている。(ニュース②、③)
しかし、遠隔教育における課題も大きいと感じる。ユニセフの調べによると、3〜17歳の学齢期の子供の3分の2に当たる13億人が自宅でインターネットに接続できないことが明らかになり、サハラ以南のアフリカにおいては10人中9人になると判明した。(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001629.000005176.html)
遠隔教育がどれだけ促進されたとしても根本的な通信環境が整わない限り、十分な教育は行われない。
政府や海外からの積極的な通信インフラへの投資が求められていると感じる。
以下アフリカにおける遠隔教育の記事3本
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ニュース①
『アフリカの大手通信会社OrangeやVodafoneがサハラ以南の多くの国において有料デジタル教育コンテンツを無料提供』
ユネスコのグローバル教育連合の一部である主要な携帯電話事業者、OrangeやVodafoneは世界中の12.6億人の学習者に影響を及ぼしている学校の閉鎖への対応として、一部の国で遠隔教育プラットフォームへの無料アクセスを提供しすることにより、接続性を改善する取り組みを強化している。
https://www.africanews.com/2020/05/27/coronavirus-africa-global-education-coalition-facilitates-free-internet-access-for-distance-education-in-several-countries/
From Africanews. (2020/5/27)
ニュース②
『ケニアの教育系スタートアップ、エネザはマスターカード財団と連携して、SMSを活用したオンライン学習プラットフォームをルワンダで立ち上げた。』
エネザはマスターカードのCovid19復興プログラムの一環として、ルワンダにおいてSMSを活用した遠隔学習プラットフォームであるShupavuを立ち上げた。このシステムは医療従事者、ファーストレスポンダー、学生に緊急サポートを提供し、第一線である多様な機関を強化することを目的としている。
https://disrupt-africa.com/2020/10/14/kenyas-eneza-education-expands-to-rwanda-in-partnership-with-mastercard-foundation/
From disrupt-africa.com (2020/10/14)
ニュース③
『ラジオレッスン:アフリカにおける遠隔教育の一つの手段』
Covid-19の影響によりアフリカ全体で推定2億9,700万人の学生が学校閉鎖の影響を受ける中、オンラインプラットフォームやSNSを通じた学習に加え、ラジオやテレビなどを通じた学習方法が選ばれている。ガーナやコンゴ、ルワンダでは政府や国連の支援により、ラジオを用いた遠隔教育プログラムが立ち上げられた。
https://www.un.org/africarenewal/magazine/may-2020/coronavirus/africa-schools-are-closed-learning-goes
From Africa Renewal (2020/5/15)
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